イスラム過激派組織「イスラム国」による日本人人質事件で、殺害されたとされるジャーナリストの後藤健二さんが、誘拐保険に加入していなかったことが政府関係者への取材でわかった。 警察当局が保険会社などに確認した結果、判明したという。 後藤さんは、シリアで拘束される前の昨年10月8日に民放のテレビ番組に出演した際、1日あたり約10万円の掛け金で、英国の会社の保険に入っていると話していた。 後藤さんが殺害されたとみられる映像が公開されたことを受け、警視庁などは、人質強要処罰法違反容疑などで捜査を開始。保険会社に加入状況を確認するとともに、後藤さんの口座を調べるなどした結果、一般的な海外旅行保険にしか加入していなかったことが判明した。この海外旅行保険は病気や事故などは補償されるが、テロは対象外で、今回の事件でも保険金は支払われていないという。