大量のコカインを食べてしまったクマ 1985年のある日、アメリカのジョージア州の森の上を飛ぶセスナ機から、麻薬の運び屋アンドリュー・カーター・ソーントン2世が、コカインを詰め込んだバッグを投げ捨てた。続いて彼自身も(スパイ映画さながら)飛び降りようとするが、うっかり事故って無様に死んでしまう。 そして森へと落ちていったコカインをゲットしたのは別の悪人……ではなく、なんと野生のクマだった。クマはエサだと思ったのか、その大量のコカインを食べてしまった! 驚くべきことに、ここまではほぼ現実に起こった出来事である。 逆に言えば「事実」なのはここまでだ。実際にはそのクマは悲しいことに、コカインの過剰摂取によって死んでしまったのだから……。本作はそんなクマの復讐劇を語るように、(死ぬかわりに)ハイになったクマが人間を次々に襲いまくるという、動物パニックムービーとして獰猛に突き進んでいく。 全ての元凶の