2024年1月1日に発生した、石川県能登半島地震。 今回の地震では、発生後まもなく津波が押し寄せました。 そんな大変な状況の中で取材にこたえてくださった被災者の方たちがいます。 能登半島の先端に近い珠洲市三崎町寺家下出地区からの声です。 「合言葉」が救った命 能登半島の先端に近い珠洲市三崎町寺家では、住民たちが平時の備えを生かしたことで、全員の命が助かりました。 約40世帯が住むこの地区には、地震発生後まもなく津波が押し寄せ、海沿いに建ち並ぶ住宅が被害を受けました。 寺家下出地区の区長、出村正廣さん(76)によりますと、最大13.5メートルの津波の被害想定があるこの地区では、高台の集会場を避難所とし、ある“合言葉”を共有。 出村正廣さん 毎年欠かさず避難訓練を行い、地震の際の行動を確かめていたということです。