13歳女子中学生からの手紙 8年ほど前のことだ。 ある短大で教員として働いていた。出勤すると、メールボックスに、様々な学会からの郵送物やらアマゾンからの購入本やら大量のダイレクトメールにまぎれて、日常生活ではまったく目にすることがないような見慣れぬ封筒が入っていた。 水色のタータン・チェック柄にオレンジ色のポットとカップのイラストがついた封筒。送り主は見知らぬ名前。宛名をもう一度確かめる。幼い字で、「宮内洋様宛」と書かれている。 自分宛ということを確認して、封を開ける。 自己紹介が書かれてあった。送り主は、鳥取県在住の13歳の女子中学生だった。 「今まで生きてきた13年間で1番ハマッた」のは仮面ライダーで、仮面ライダーがいかに素晴らしく、そして自分がいかに仮面ライダーを好きなのかという思いが便箋3枚にびっしりと鉛筆で綴られていた。 中学入学後はいろいろなことがあり、様々なことがうまくいかな