プリオン, BSE 9月13日、以下のような報道がなされました。asahi.com(朝日新聞社):遺伝性のBSE牛、米で確認 食べ物経ず自然発症 - サイエンス【ワシントン=勝田敏彦】牛海綿状脳症(BSE)で、原因物質の「異常プリオンたんぱく」に感染したのではなく、遺伝子の変異で自然に発病したとみられる牛を、米農務省のチームが見つけた。遺伝性のBSEが確認されたのは初めてだ。12日付の米科学誌プロス・パソジェンズに発表した。 だいたい1か月くらい経ち、旬も過ぎたあたりで軽く解説します。 まず、今回の「遺伝性BSE」と考えられているウシは、通常のBSEとは異なるH型非定形BSEというタイプの病気に罹患していました。H型非定形BSEは世界各地でそこそこ発見されており(10頭くらい?)、日本で摘発された35例のBSEのうちの1例もH型非定形BSEです。しかし、これらが全て同じものかどうかは分か