第153回芥川賞と直木賞の選考会が16日夜、東京で開かれ、芥川賞には又吉直樹さんの「火花」とともに、羽田圭介さんの「スクラップ・アンド・ビルド」が選ばれました。高校3年生で作家デビュー、4回目の候補で受賞を果たした羽田さんの会見の全文を掲載します。 まず何が起こったか分からない感じがありまして、もう4回目の候補で、1年前に候補になったばかりなので、いろんな事に慣れすぎてて、受かっても落ちても感情は変わらないかと思ってたんですけど、受賞したのは初めてだったので、こんなに高揚感があるのかと。予想外な高揚感に驚いています。 前にも芥川賞は3回落ちて、野間文芸新人賞が2回落ちて、大藪春彦賞は1回落ちて。デビューしたのは、河出書房新社の文芸賞という素人がプロになるための賞は受賞してプロになったが、プロが書いた作品の中から選ばれる、プロが書いてプロに選考される賞は6回全部落ちてたので、プロに選んでもら