声に出して言いにくい「日本の大問題」第4回 隣のストーカー「被害者にも問題がある」という大衆の心理について考える 越智啓太×栗原加代美 なぜ愛する人につきまとい、ときに殺人まで犯してしまうのか。そして、被害者は悲劇を避けることができなかったのか。犯罪心理学者とストーカー更生NPOの代表が、ストーカー問題の真実を語った。 「裸の写真」を撮らせる感覚 栗原 先月19日に、群馬県大泉町に住む女性が、同県館林市で元交際相手のストーカーに殺害された事件は衝撃的でした。容疑者は頭を狙って女性を射殺した後、拳銃で自殺したと見られていますが、ここ数年、世間を騒がせるようなストーカー犯罪が増加しています。 些細なものまで含めると、20~40代の日本人女性の5人に1人はストーカー被害の経験があると言われているほどです。ストーカーに悩み、私の行っているDV(家庭内・交際相手への暴力)加害者更生プログラムを受けた