若い男女2人の遺体は、ロープでつながれた状態で見つかった…。長野県の茅野市と原村にまたがる八ケ岳連峰・阿弥陀岳(2805メートル)で発生した学習院大山岳部員の遭難事故。9日の行方不明から2日後の11日、長野県警が遺体を発見、収容したが、この痛ましい事故には、山岳部の男性主将が新入部員の女性に付き添って遭難するという背景があったことも分かった。(夕刊フジ) 長野県警によると、死亡したのは、4年生で山岳部主将の吉田周平さん(22)と、1年生の土山莉里香さん(19)。滑落したとみられ、死因は吉田さんが多発外傷で、土山さんは低体温症だった。 2人の発見場所は標高約2560メートル地点の急斜面の雪だまり。2人はロープで体をつないだ状態で、上に約1・5メートルの雪が積もっていた。県警は雪崩に遭った可能性もあるとみている。