どんな職種でも、コミュニケーション能力は不可欠なもの。今回からは成功者たちが披露してくれた「サプライズ」の技術を公開する。 必ず「自分の言葉」で書く 「手紙を書いている時はその人のことを好きになっている時間。だからこそ、相手にもその思いが伝わるのだと思う」。こう話すのは幻冬舎で五木寛之氏や村上龍氏など数多くの有名作家の編集を担当してきた石原正康さんだ。 ビジネスシーンでは、電子メールでのやり取りが増え、手紙を書くことがめっきり減った。そんな今だからこそ、手紙は相手の心をわしづかみにするサプライズの最強ツールとなるのかもしれない。 石原さんが手紙を書き始めたのは今から20年ほど前。著者から原稿を受け取る際に送る、お礼の手紙に端を発する。メールと違い、郵便局員の手を介して思いが伝わる温かさが手紙を選んだ理由だ。やがて、仕事の依頼にも手紙を用いるようになった。「手紙をもらって嫌がる人は誰もいませ