スイスの研究チームはこの度、「量子鍵配送」として知られる極めてセキュリティの高い暗号通信法においてさえも、ハッキングなどの傍受に晒される可能性があるとする研究結果を発表。 Institute for Theoretical Physics所属のRenato Renner氏率いる研究チームは、来月に米カリフォルニアはサンホセで開かれる予定の会議「Lasers and Electro-Optics (CLEO: 2013) 」で、ある特定の量子暗号スキームの「故障確率(failure probability)」について計算することのできる新たな手法に取り組んでいる旨を報告するつもりであるとのこと。 傍受者に秘匿のメッセージを読み取られてしまう可能性が一体どれくらいのものなのかを定量的に示すことは、量子通信の一般的なセキュリティを確保する上でも肝要だ。 ▲ 量子暗号通信、量子鍵配送(QKD) 既