異色の民間エコノミスト・高橋靖夫氏が12月20日午後10時、東京都渋谷区広尾の日赤医療センターで息を引き取った。 遺作となった『金本位制復活! アメリカ復活のスーパーシナリオ』を上梓したのが11月末。その月25日、見本刷りができたと喜んで現れた表情には、今にして思えば、既にただならない様子が看取できた。 バブル崩壊の直前に不動産をすべて売り払う 東洋経済新報社から出たことをことのほか喜んでいた。経済書の版元として老舗中の老舗から出版できたことは、氏にとっては、自身の仕事が正当な認知を得たことを意味した。人生の報奨だったろう。ほどなくして売れ行きの好調と、増刷の話がもたらされた。何よりの薬だと言っていた。 独学、独行、独断の人だった。
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