「気のない」とか「心がこもらない」というのは、こういう行動を指すのだろうと思わせた、菅首相と白川日銀総裁の電話協議が、8月23日の朝に行われた。 両者の会談で、さて何が出るか、と市場関係者は注目していた。 ここでいう市場関係者には、為替市場の関係者の他に、株式市場の関係者も含まれる。日米の株価の推移と為替レートの動きを一緒に眺めると、為替レートが円高になるのとシンクロして、日本の株価が割り負けしている。今さら言うまでもないが、日本企業の収益は外需と為替レートの影響を大きく受けている。それは、日本の景気にもいえることだ。 さて、注目の菅・白川協議だったが、筆者は、その内容を8月23日のお昼のNHKニュースで知って唖然とした。 正午のニュースのトップは、菅首相が民主党の一年生議員約20人を集めて、自らの続投支持を訴えたというニュースだった。 もともとテレビや新聞は政局のニュースを過剰に重視して