8月1日(ブルームバーグ):国際通貨基金(IMF)は日本の銀行による大量の国債保有が金融システムのリスクになっているとの報告を発表した。 日本の金融システムの安定性を審査したIMFスタッフ報告は、「大量の国債保有により、金融システムは急激な利回り上昇の影響を受けやすくなっている」と指摘。国債エクスポージャーが「日本の金融システムが抱える中心的なマクロ金融リスクの一つとなっている」と続けた。 今回のリポートは、国債を過去最高水準近くまで抱え込むことで銀行は数兆円を失うリスクがあるとの日本銀行の懸念を裏付けるものだ。 IMFスタッフは「ストレステストは、100ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の市場利回りショックを伴う悪いマクロ経済シナリオでも影響は管理可能であることを示しているが、こうしたエクスポージャーには厳格な監視、リスク管理の改善、緊急時の計画が必要だ」と記している。