国連の安全保障理事会は18日、シリアの内戦の終結を目指す決議を全会一致で採択しました。決議では、アサド政権と反政府勢力が、年明けの来月初旬をめどに対話を行い、半年以内をめどに新憲法の制定などの手続きを始めるとしていて、4年以上にわたる内戦の収束につながるのか注目されます。 先月オーストリアで各国が合意したシリアの和平案に基づいて、議長国のアメリカなどが決議案を示し、採決の結果、決議は全会一致で採択されました。 決議では、来月初旬をめどに国連の仲介でアサド政権と反政府勢力の対話を実現し、半年以内をめどに暫定的な行政機構を発足させて新憲法制定の手続きを始め、さらに1年半以内をめどに国連の監視の下で選挙を行うとしています。 また、停戦を実現して監視するシステムを作り、内戦で故郷を追われた難民の帰還を支援することなどを定めています。 安保理ではこれまで、アサド大統領の処遇を巡って欧米とロシアが対立