絶滅危惧種、巨大電動機搭載ロッド式電気機関車もはや過去のものとなったかもしれないレッドブックに記載されてもいい、絶滅危惧種の電気機関車。それがサイドロッド式電気機関車。 出典：flickr まるで蒸気機関車を思わせる大径動輪。しかも電気機関車に不釣合いな今日のテーマであるサイドロッドがバッチリ動輪群の構成要素になっている。今はもはや有り得ない構造なのだ。 しかしいったいどういうわけでまるで蒸気機関車のような車輪を電気機関車が有することになってしまったのか・・・その理由はこうだ。 昔々、モーターがまだ電動機と言われている時代は、大きな馬力の電動機は「デカイ」に決まってた。他に方法が無かった。小型軽量という技術がまだ未開の時代。高回転も難しい。まして回転数を上げたり下げたりする電気制御技術も抵抗器切り替え式の原始的なものしかない。 その技術を組み合わせて強力な電気機関車を作ると、巨大で低速でしか回らないモーターを一つかせいぜい二つ使って
