文●木村菱治 “こんなアプリがあれば患者さんのためになる”というアイデアを持つ医師は少なくないはず。東京・お茶の水内科の五十嵐健祐院長は、クラウドソーシングを活用することでアプリのアイデアを実現し、これまで見つけにくかった不整脈や睡眠時無呼吸症候群の発見を可能にした。 iPhoneのカメラで不整脈を検出 「ハートリズム」は、iPhoneのカメラを使って、脳梗塞の原因となる不整脈(心房細動)をチェックできるユニークなアプリだ。使い方はとても簡単。アプリを起動したら、脈拍チェックのボタンをタップし、LEDフラッシュが点灯したら、カメラのレンズに人さし指か中指を軽く当てると測定が開始される。測定にかかる時間はわずか十数秒。結果はグラフとなって表示され、正常な人の脈や、実際の心房細動の患者の脈と比較できる。グラフの山の間隔が一定でなければ、最寄りの医師の診察を受けるようにアドバイスされる。 このハ