高校に上がってスマホも手に入れ、行動の自由度が増した。 が、中学ではスマホを持っていなかったので、C君やその後の男子の連絡先を聞けていなかった。ものすごく後悔した。助けてもらってばかりで何も返せなかった、と思った。 高校でも、より強化されたスクールカーストがあった。私たちオタクは中学時代よりさらに蔑まれた存在になった。その中でも女子はまだマシだった。男子の中でオタクはパシリ同然だった。大人から見たらいじってるだけ、殴ったりあからさまな暴言を言ったりしないところがより陰湿だった。 直感的に、今度は自分がC君になる番だと思った。パシリを直接止める勇気はなかったけど、一緒に行動した。 だけ