私は、このような行動パターンを「職業的機械反応」、そういう行動をする人を「職業的機械人間」と名づけています。職業的機械人間にとっては、明らかに目的よりも手段が意味を持つのです。書類そのもののほうが、本来その書類が必要とされている理由よりも大事なわけです。 こうした機械人間にとって、世の人々は親切に助けてあげる対象などではありません。それどころか、形式、儀礼、自分の所属する階層社会、そして自分自身を維持していくのに都合よく使えばよい材料でしかないのです! 職業的機械人間は、顧客や患者や被害者の視点から見れば、無能に思えます。ですから、読者のみなさんが次のような疑問を持ったとしても不思議ではありません。 「どうしてこんなにも多くの職業的機械人間が出世できるんだ? この人たちにピーターの法則は当てはまらないのか?」 この質問に答える前に、逆に一つの質問をさせてください。 「有能かどうかの判定を下
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