孤高にオルタナティブに、道なき道を歩み続けるバンド、GEZANのフロントマンであり、先日、初となる小説『銀河で一番静かな革命』を発表(即、重版)したマヒトゥ・ザ・ピーポー。GEZANとしてもドキュメンタリー映画『Tribe Called Discord:Documentary of GEZAN』の公開が控えるなか、町田康との対談が小説発売記念イベントとして実現した。ともに大阪のパンクシーン出身であり、ともに30代前半で小説デビューを果たした二人。生きてきた時代、経験は違えど、音楽と言葉を操る両者がはじめて出会い、対話した。 いつもどこかで鳴り響いている重低音が小説になった 町田:『銀河で一番静かな革命』、とても面白く拝読しました。三つの視点を切り替えながら、小説は進みます。ひとつ仕掛けがあって、カバーを外すと字が書いてあるんですよね。実はこの小説の前提となる状況を表した、重要なキーとなるも