県教委は7日、施設の老朽化で建て替えを計画している県立図書館(長崎市立山1)を、大村市東本町の旧大村署跡地に移転する基本方針案を発表した。早ければ2018年度に開設し、現図書館の跡地には県立図書館郷土資料センター(仮称)を設けて、機能の一部を分散する。近く教育委員会を開き、承認されれば、6月の県議会に関連の予算案を提案する予定。 基本方針案によると、新図書館は、同じく老朽化で建て替えが決まっている大村市立図書館と一体化して整備する。建設予定地は約1万8000平方メートルで、同市から無償で貸与される。また、現図書館では23台分しかない駐車スペースも200台分以上を確保する。総事業費については、「大村市との協議が必要」として明らかにしていない。 1960年に建設された現図書館は、震度6以上で倒壊や崩壊の恐れがあり、蔵書数も102万冊(2012年3月末現在)と収蔵能力(約70万冊)を大きく上回っ