【ニューヨーク=山川一基】道路沿いの風景をネットで提供する米グーグルの「ストリートビュー」用の撮影車が個人データも集めていた問題で、同社は22日、データに完全な形の電子メールやパスワードが含まれていたことを明らかにした。同社に対し、プライバシーの侵害だ、との批判がさらに高まりそうだ。 技術担当の上級副社長が公式ブログで明らかにした。同社は5月、ストリートビューの撮影車が、無線LANを経由して送られた個人のデータを誤って集めていたと発表した。その際は、データは断片的で解読は不能だとしていたが、規制当局などが改めて調べたところ、メールやパスワードのほか、閲覧したウェブサイトが分かる情報が含まれていることがわかった。 副社長は、プライバシー担当の幹部をおき、社内の教育体制を見直すと表明。「データは可能な限り早く消去したい。改めておわびする」としている。 グーグルによると、日本を含む世界中で