〘 名詞 〙 ( 形動 ) 見聞がせまいこと。また、そのさま。知識の乏しいことを謙遜していう場合に用いることが多い。「寡聞にして知らない」[初出の実例]「旗二蚊羽一以標レ旅。杖二我見戟一。弄二寡聞剣一。攘二如レ霜臂一。戦二魍魎原一」(出典:三教指帰(797頃)下)「精細なる進歩を記するは最も難事たらざるべからず、加ふるに余の寡聞を以てす、焉ぞ其万一を窺ふを得ん」(出典:日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉五)[その他の文献]〔礼記‐学記〕
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〘 名詞 〙 ( 形動 ) 見聞がせまいこと。また、そのさま。知識の乏しいことを謙遜していう場合に用いることが多い。「寡聞にして知らない」[初出の実例]「旗二蚊羽一以標レ旅。杖二我見戟一。弄二寡聞剣一。攘二如レ霜臂一。戦二魍魎原一」(出典:三教指帰(797頃)下)「精細なる進歩を記するは最も難事たらざるべからず、加ふるに余の寡聞を以てす、焉ぞ其万一を窺ふを得ん」(出典:日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉五)[その他の文献]〔礼記‐学記〕
[語誌](1)「婀娜」は、「曹植‐洛神賦」(文選)に見えるように、漢語起源の語であり、原義は、たおやかで美しいさまを表わした。日本の文献では中古以降用例が見られ、中世まではほとんど漢語本来の意味を保って用いられていた。 (2)近世後期になると、特に女性の色っぽくつやめかしいさまを表わすようになった。為永春水などの手になる人情本は、婀娜の世界を基調とする戯作と言われ、二〇歳代半ばも過ぎ、苦労人としての人情の機微を十分に弁え、垢抜けした色っぽさを湛えた「年増女」がその典型であった。 (3)「婀娜」と「いき」は意味的に重なっているが、「いき」を特に視覚面からとらえた美意識が「婀娜」である。近代に入ると、「美しいといふよりは仇っぽくて、男殺しといふのは斯ういふ人を謂ふのかと思はれた」〔二葉亭四迷「平凡‐五九」〕のように、性的な魅力の面が強調されるようになる。 (4)なお、本来アタと発音されていた「
夜が更(ふ)けても眠くならない。[初出の実例]「おとなし様にお目がかたい、少お休あそばせ」(出典:浄瑠璃・栬狩剣本地(1714)三)
《仏教を廃し釈迦しゃかの教えを棄却する意》明治政府の神道国教化政策に基づいて起こった仏教の排斥運動。明治元年(1868)神仏分離令発布とともに、仏堂・仏像・仏具・経巻などに対する破壊が各地で行われた。→神仏分離 〘 名詞 〙 ( 仏法を廃し、釈迦の教えを棄却するの意で ) 仏教を廃絶すること。( 1 )中国史上、四四六年(北魏の太武帝)、五七四・五七七年(北周の武帝)、八四五年(唐の武宗)、九五五年(後周の世宗)の四回にわたる仏教弾圧が、三武一宗の法難として有名。いずれも国家財政との抵触、教団の腐敗堕落、道教との確執などを理由とする。( 2 )明治初年、政府の神道国教化政策に基づいて行なわれた、仏教の抑圧・排斥運動。慶応四年(一八六八)神仏分離令が出されると、平田派国学者の神官を中心に仏堂・仏像・仏具・経文などの破壊・焼却が行なわれた。[初出の実例]「然るに賊徒訛言を以、朝廷排仏毀釈これつ
氷海域で水面に張った氷を砕いて航行できる船。十分に広い開氷面を形成し,後続の輸送船団などを安全に航行できるよう誘導する誘導型砕氷船と,自船のみの航行を目的とした独航型砕氷船に大別され,日本の南極観測船などは後者に属するが,カナダ,ロシアなどでは前者が主流である。 氷海域での砕氷船の航行には,連続砕氷航行とチャージング(ラミングともいう)航行がある。前者の方法がつねに前進を続けながら氷を砕くものであるのに対し,チャージングとは,砕氷船の能力以上の氷結域で行う助走つきの砕氷方法で,まず,船の長さの2~3倍の助走距離から前進して結氷域に突入し,船首を氷盤に乗り上げ氷を圧砕,次いで後進して氷盤から離脱し,再び前進するという,前後進操作を繰り返し砕氷を行うものである。 砕氷船は航路幅を広く取り,かつ操縦性をよくするため,長さに対して比較的船幅が広い船型が多く,長さと幅の比は4~5程度である。また,船
① バロック期から古典派初期の音楽で行なわれた特殊な演奏習慣による最低声部。低音旋律と和声で構成され、演奏には低音旋律楽器(チェロ、コントラバス、ファゴットなど)と和弦楽器(チェンバロ、オルガン、リュートなど)から成る組を要する。楽譜は原則として最低声部旋律の下または上に和声を示す数字が記され、和弦楽器奏者は低音旋律とともに即興的に和音を奏する。バッソ‐コンティヌオ。
いろいろな種類のものを、区別なしにひとまとめにして扱うこと。また、一つ一つ取り上げるほどの価値がないものとしてひとまとめに扱うこと。「十把一絡げにして考える」 [類語]絡げる・束たばねる・束つかねる・括る・ひっくくる・ひっくるめる・纏まとめる・取り纏める・一纏め・結束・包括的・総合的・統一的・横断的・重層的・複眼的・多面的・包括・総括・総合・一括・統合・集約・集成・締め括り・統一・一体化・一本化・丸ごと・そっくりそのまま・全部・徹頭徹尾・残らず・残り無く・余すところなく・ことごとく・通じて・総じて・つぶさに・こぞって・丸丸・身ぐるみ・全一ぜんいつ・全的・全面的・軒並み・一通り・一渡り・ごそっと・ごっそり・すっかり・一つ一つ・凡およそ・有りと有る・有りとあらゆる・全容・全貌・おんぶにだっこ・オールラウンド・することなすこと・何から何まで・一部始終・全体・裏表・網羅・丸きり・丸っきり・あるがま
[名・形動](スル)感情が激しく高ぶること。感情が高ぶって言動が荒々しくなること。また、そのさま。「激越な口調で演説する」 「情に―して理義を忘るる為に」〈魯庵・「破垣」発売停止に就き当路者及江湖に告ぐ〉 [派生]げきえつさ[名] [類語]激しい・凄すさまじい・強烈・猛烈・激烈・熾烈しれつ・苛烈かれつ・激甚・急激・峻烈しゅんれつ・矯激きょうげき・ドラスチック・ファナティック・過激・ラジカル・先鋭・烈烈・痛烈・辛辣・シビア・情熱的・意欲的・精力的・熱狂的・熱情的・白熱的・エネルギッシュ・狂熱・熱烈・熱血・熱っぽい・血が騒ぐ・血気盛ん・パッショネート・ホット・バイタル・活発・快活・精彩・元気・活動的・動的・ダイナミック・エナジェティック・脂あぶらが乗る・水を得た魚うおのよう・バイタリティー・生き生き・元気・きゃぴきゃぴ・いけいけ・のりのり・ぴちぴち・溌剌はつらつ・生生せいせい・ビビッド・凄烈・
[名]目の前。ごく身近な所。まのあたり。目前もくぜん。「眼前に広がる景色」 [名・形動ナリ]明らかなこと。確かなこと。また、そのさま。 「兄弟なることは―なり」〈曽我・一〉 [類語]目の前・面前・現前・鼻先・目前・まのあたり・視野・視界・死角・眼界・眼中・目先・鼻面はなづら・鼻っ面つら・前面・正面・真ん前・手前・先方・直前・目と鼻の先・手近い・程近い・近い・間近い・間近・じき・すぐ・至近・近く・手が届く・指呼しこ・咫尺しせき・目睫もくしょう・目睫もくしょうの間かん・身近・手近・卑近・身辺・そば・傍ら・脇・手元・付近・近辺・近傍・近所・最寄り・許もと・足元・座右・左右・手回り・身の回り 〘 名詞 〙① ( ━する ) 目の前。まのあたり。現実。また、目の前にあること。[初出の実例]「眼前貯レ水号二瑤池一、手漑手穿送二歳時一」(出典:新撰万葉集(893‐913)上)「眼前にかかる弓勢も侍るにや
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