東アジアに読書共同体を作ろうという民間の国際プロジェクトが動き出した。編集者らが組織する「東アジア出版人会議」(金彦鍋会長)が韓国・全州市での大会で発表した「東アジアの100冊」がその第一歩。日本、中国、韓国、台湾、香港の五つの国・地域の編集者らが人文書を選び、来春にはそれぞれの国・地域で解説書を出版、その先の翻訳へとつなげる。大会の模様をリポートする。【佐藤由紀】 大会会場の国立全北大学会議場。廊下に並ぶ100冊を参加者らが代わる代わる手に取っていた。韓国語版がある『自動車の社会的費用』(宇沢弘文・岩波新書)や日本語訳が出版されている『中国歴史概要』(一橋書店)など一部を除いて、大半は自国以外で未翻訳。歴史、芸術、文学、政治、経済、社会と多彩だ。 「丸山真男はじめ日本書の翻訳は出ているが、いずれも中国の立場で選んでいる。今回の26点は日本の編集者が私たちに『ぜひ読んでほしい』と勧める客観
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