全国の図書館が07年度に小学生に貸し出した本は、登録者1人当たり35・9冊と過去最多だったことが、文部科学省の社会教育調査で分かった。前回調査時(04年度)を2・9冊上回り、貸出数の調査を始めた74年度(16・5冊)の2・2倍。文科省は「本を読む人はよく読んでいるということがデータに表れた」としている。【加藤隆寛】 同調査は3年に1度実施。全国の公私立図書館数(学校の図書室などを除く)も3165施設(04年度比186施設増)と最多で、貸し出した本は延べ6億3187万冊(同5115万冊増)。うち小学生に貸し出した本は延べ1億3420万冊(同104万冊減)で、登録している小学生の平均利用回数は6・7回(同0・4回増)だった。 小6と中3が対象の全国学力・学習状況調査(07~09年)では、全体的に読書時間が減少していることが分かっており、「本好き」とそうでない子供の二極化もうかがえる。 大人の図