シャープは2日、同社独自の空気清浄技術「プラズマクラスター」が、付着状態だけでなく浮遊状態の新型インフルエンザウイルスに対しても感染力を低下させる効果があることを、世界で初めて確認したと発表した。新型インフルエンザの抑制効果を持つ技術は、既に三洋電機やダイキン工業、パナソニック電工が相次いで発表。市場最大手のシャープが抑制効果を明らかにしたことで、空気清浄機の需要をさらに押し上げることになりそうだ。 プラズマクラスターは、スパイク状にとがったウイルス表面のタンパク質を破壊する「イオン」の働きで、ウイルスを細胞内に侵入させないようにする技術。今回、ウイルス学の世界的権威である英ロンドン大学のジョン・オックスフォード教授と共同でイオン発生素子などを使って実験したところ、付着ウイルスは2時間で99.9%、浮遊ウイルスは約40分で95%を除去できることを確認した。 各メーカーが付着ウイルスへの