町田尚子(まちだ・なおこ)絵本作家、画家 1968年東京都生まれ。武蔵野美術大学短期大学部卒業。絵本作品に『いるの いないの』『あずきとぎ』(いずれも文・京極夏彦、編・東雅夫/岩崎書店)、『おばけにょうぼう』(文・内田麟太郎/イースト・プレス)、『さくらいろのりゅう』(アリス館)など。最新刊は『なまえのないねこ』(文・竹下文子/小峰書店)。白木とさくら、二匹の猫と一緒に暮らしている。 公式HP 「白木」と暮らすようになって猫の魅力に気付いた ――ざりざりとした舌で指先を舐めながらじろり、不敵な面がまえで視線をこちらに向ける猫。インパクトある表紙に心奪われる『ネコヅメのよる』(WAVE出版)は、猫の魅力と魔力に満ちた絵本だ。主人公は、作者の町田尚子さんが一緒に暮らしている猫「白木(しらき)」。愛猫を主役にした絵本を作るとは筋金入りの猫好き?……と思いきや、実は白木と暮らすまでは「猫にあまり興