7-2。 試合前、いったい誰がこんなスコアを予想しただろうか。 ブルガリアには2013年5月30日の試合で0-2で負けており、トータルでも4敗1分けと決して相性がいい相手ではない。今回も接戦、もしくは苦戦さえも予想された。だが、蓋を開けてみれば日本の怒涛のゴールラッシュ。前半だけで4得点を挙げ、勝負を決めた。そのお膳立てをして、勝利に貢献したのがボランチの柏木陽介と長谷部誠だった。 「ブロックを作って守備から入ろう」 ハリルホジッチ監督がスタートで出した指示は、しっかり守ってカウンターを狙うというものだった。だが、ブルガリアがまだ試合に入り切れていない様子を見て、日本は前線からプレッシャーをかけていった。その時、前線で攻撃的に動いたのが柏木だった。 何回も練習してきた柏木から岡崎へのクロス。 前半4分、岡崎慎司に出した左足のクロスは素晴らしいパスだった。この時、香川真司からパスを受けた柏木