プロレス会場に祝花。それ自体はよくある光景だが、花の送り主の名前にハッとさせられた観客は、大勢いた。 「ブリザード寿」 この名前に熱い思い出がこみ上げる人もいるだろう。1年4か月前の2021年3月31日。元TOKIOの長瀬智也(43才)が、約30年在籍したジャニーズ事務所を退所する前に、最後に出演した連続主演ドラマ『俺の家の話』(TBS系)で演じたプロレスラーのリングネームである。 プロレス会場にいたある40代男性客は「TOKIOファンではない私でも、祝花に気付いたときには胸が熱くなりましたよ。プロレスファンはみんな、長瀬さんが体を二回り以上も大きくして、スタントマン無しでレスラー役をやってくれたことに大感激でした。そして、このプロレス団体との縁も良く知っていますから」と、うれしそうに話した。 『俺の家の話』の主人公、覆面レスラーのブリザード寿こと観山寿一は、長瀬が俳優業の最後の役に選んだ