数年前、魚類を専門に扱う研究室に所属していた頃に不思議な刺身を食べた。 刺身の状態でも、はっきりと「普通の魚じゃないな」とわかってしまう肉の色、そして何より過去に食べたどんな魚も敵わないほどのおいしさに衝撃を受けた。 しかし、「一人五切れまでな。それ以上食べると大変なことになるらしいから…。」 と先輩から意味深に制止され、こころゆくまでは味わうことができなかった。ああ、もう一度あの魚を食べたい。それもたっぷりと(自己責任で)!
漁業の街というイメージが薄い千葉県船橋市。その船橋漁港で水揚げされた魚の利用拡大・地産地消を進めるために、静岡県伊東市で干物にして、船橋に戻して販売するという、東京湾を股にかけた試みが始まった。 船橋漁港で水揚げされた魚の干物試食会 以前、ボラを食べることを啓蒙する日本鯔学会の取材(こちらの記事)をさせていただいたのだが、そこの事務長である伊藤さんから、船橋で水揚げされた魚を使った干物の試食会の案内が届いた。 船橋という街には立派な漁港があって、そこでは三番瀬の恩恵を受けた豊かな海(江戸前)の魚が水揚げされているというのは何度かの取材を通して知っていたが、毎回話に出るのがボラを含めた未利用魚(商品価値の低い魚)の活用方法。 サイズが小さかったり、数がまとまらなかったり、おいしいのに知名度がなかったりと、様々な理由で値段のつかない魚に付加価値をつけるべくはじまったのが、未利用魚を干物に加工す
「左ヒラメに右カレイ」という目の偏りは、脳のねじれから始まることを、鈴木徹・東北大農学研究科教授(魚類発生学)らが突き止めた。 ねじれる方向を制御する遺伝子も特定した。人工飼育では目の位置が本来と逆になることも多く、養殖技術を改良する手がかりにもなりそうだ。 ヒラメとカレイは、誕生時は左右対称の形だが、20〜40日後に目がそれぞれ左と右に偏り始め、体色も目のある側だけが黒っぽくなる。 鈴木教授らは、右目と左脳、左目と右脳をつなぐ視神経のX形の交差部で脳のわずかなゆがみが最初に生じることを発見。そこから脳全体のねじれが進み、目の位置も片方にずれていくことを確認した。 さらに、人の心臓が左側に形成される際にも働く内臓の位置決定遺伝子「pitx2」が、ヒラメやカレイでは誕生前だけでなく稚魚の段階でも再び働き、脳のねじれを調節することがわかった。遺伝子操作でカレイのpitx2の働きを妨げると、目が
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