マスコミは「30万円給付」なんて大本営発表しているが、ハードルは恐ろしいほど高い。かりに条件を満たしたとしても、手にするのは6月頃。 なのに政府は休業を迫って生活の手段を奪った。 「このままではあの男に殺されてしまう」(プラカードの原文ママ)。 失業者やバイトを失った大学院生をはじめ、怒れる市民たちが安倍首相と麻生財務相の私邸にデモを掛けた。 人が集まることで新型コロナウイルスに感染するのでは、と危惧する世論もあった。だがコロナにかかる前に生活できなくなって野垂れ死にする、という危機感の方が勝った。 デモを呼びかけたのはヒミコさん(20代)。つい先日までキャバクラ2店舗を掛け持ちしていた。 まず出勤調整で仕事が減り、次は「これから1ヵ月(店に)来なくていいよ」と言われた。現在、完全失業状態だ。 いま住んでいるアパートも2週間後に出て行かなくてはならない。ヒミコさんの現状は、庶民の近未来でも