かつてのブレードサーバに搭載されていたストレージは、信頼性や堅牢性が十分とは言い難いものだった。しかし、ブレードサーバの進化とともに、ストレージをめぐる環境も改善されつつある。 内蔵ハードディスクは前か後か? 高集積なサーバとして登場した黎明期のブレードサーバは、ブレードそのものを部品として考えていたためか、ハードディスクの信頼性はあまり考慮されていなかった。それがブレードサーバがさまざまな企業システムのプラットフォームとして採用されるようになって、そこで扱う情報の価値が上がるとともに、ブレードサーバのストレージも重要性が増してきた。しかし、ブレードサーバにおけるストレージの扱いを見ると、サーバベンダーによって若干の温度差があるようだ。 まず、過去のブレードサーバから大きな変化のないブレードを用意しているのが、日本IBMだ。IBMの「BladeCenter」は、シャーシの仕様を公開するなど