1.対症療法 病気の治療にとって、対症療法が原因療法に劣らず大切な場合が多くありますが、特に下痢の場合は、食事療法などの対症療法が重要です。 2.下痢の対症療法 下痢の対症療法の中で、一番良い方法は、水分とか電解質や栄養分を点滴注射で補給し、その間は絶食を続けて、胃腸を休ませることです。しかし、それができない時には、食事療法が重要となります。 3.胃結腸反射 人のからだは、胃の中にたくさんの物が入ったり、冷たい物が入ってくると、反射的に大腸の動きが高まり、大便をしたくなるような仕組になっています。これを「胃結腸反射」といいます。下痢の時には、腸の動きが非常に激しくなっていて、「胃結腸反射」も大変敏感になっています。そのため、少し食べても、すぐに腸が激しく動き、下痢になりやすいのです。 4.下痢の食事療法の原則 そこで、下痢の食事療法の原則は、1)胃腸を刺激しないものを、2)できるだけ少量づ