川崎、圧勝で奇跡の逆転Vに望み 後半17分、こぼれ球を押し込み、2点目のゴールを決める川崎・鄭大世(中央)=等々力 「J1・第33節、川崎4-0神戸」(29日、等々力) 首位鹿島は後半ロスタイムにDF岩政大樹(26)が劇的な決勝弾を決めて1-0で勝利し勝ち点60。川崎がFW鄭大世(24)の2ゴールなどで神戸に4-0で圧勝して同57としたため、優勝の行方は1シーズン制導入後4季連続で最終節(12月6日)にもつれ込んだ。 ◇ ◇ 奇跡の逆転優勝へ、可能性を残す大勝。試合後に行われたホーム最終戦のセレモニー終了後、川崎の日本代表MF中村憲が、やおらハンドマイクを握ってサポーターに絶叫した。「最終戦、絶対、勝つぞ!」。目をぎらつかせ、ハイテンションで右腕を突き上げた。 帰路に就く際には「そんなタイプじゃないんだけど、ついつい…」と照れ笑いした中村憲だが、興奮するのも無理はない。注文通り、大