暴力団組長が、自分の手下であるはずの幹部に脅されたと、自ら警察に通報する前代未聞の事件が起こった。岡山県警組織犯罪対策課と玉野署は10日までに、指定暴力団山口組系暴力団の組長(56)を脅したとして、暴力行為処罰法違反などの疑いで、同組幹部の八藤(はっとう)克二容疑者(51)を逮捕。組長自身が「若頭に脅された」と110番通報したが、同署は「組長が警察にすがるなんて聞いたことがない」と驚いている。 刃物手に「殺す」組織は10人程度 子分に脅されたヤクザの親分が、お巡りさんに助けを求めた。八藤容疑者の逮捕容疑は8日午後1時45分頃、岡山県玉野市の自宅前の路上で、組長に刃渡り約16センチの文化包丁を突きつけ「おまえを殺したる」などと脅した疑い。容疑者は包丁を突きつけたことについては認めているが、「脅してはいない」と供述しているという。 子分の下克上?を受けた組長は、直後「若頭に脅された。捕まえ