21日午前7時ごろ、鹿児島県南九州市頴娃(えい)町のJR指宿枕崎線御領-石垣駅間で、線路に害虫が異常発生し、指宿発枕崎行き下り普通列車(1両編成)が徐行を余儀なくされた。この列車が1時間16分遅れたのをはじめ、後続の普通列車上下2本が運休、上り2本が最大1時間18分遅れ、計約200人に影響した。 JR九州によると、異常発生したのは、ヤンバルトサカヤスデ。線路上でつぶされ、油のようになり、車輪が空回りして速度が落ち、ノロノロ運転になったという。列車には乗客約10人が乗っていた。 鹿児島県などによると、ヤンバルトサカヤスデは台湾原産とされ、体長2・5~3・5センチ。在来種のヤスデ(約2センチ)より大きい。一度に350個もの卵を産み、増殖能力が高い。農作物や人に害を及ぼすことはないが、コンクリートを好み、1平方メートルに数千~数万匹も密集して家屋内に侵入する「不快害虫」。外界の刺激には青酸ガスを