初日は、まず遠藤紘一内閣情報通信政策監(政府CIO)が「世界最先端IT国家の実現への歩み」と題し、政府CIOの業務と自治体への要望について講演。続くディスカッション1では、都道府県でのセキュリティガバナンスのあり方について議論した。 初めに、内閣官房内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)で重要インフラグループに属する柳島智参事官が、政府のサイバーセキュリティ戦略を説明。講演内容に対し神奈川県の藁科至徳CIOが、「投じる資金で得られるメリットを住民に説明する責任がある。そのための知恵を共有したい」と要望。柳島氏は「定量的に『何円』とは言えない。守るべきものが失われた時の損失を考えてコストを決めているという説明がいいのではないか」と答えた。 続いて、セキュリティ専門人材を都道府県で育成・確保する方策を議論した。多くの自治体は、採用・育成が人事サイクルと合わない、キャリアパスがない、要求さ