国内旅行代理店大手のJTBは6月14日、最大790万件の個人情報漏洩の可能性を公表した(関連記事1:「流出事実ないがお客様にお詫びする」、793万人の情報流出可能性でJTBの高橋社長が謝罪、関連記事2:[詳報]JTBを襲った標的型攻撃)。公表内容によれば、事故の発端は3月15日のウイルス感染だという。 この事故の第一報に耳にしたとき、記者は「3カ月も経過してから第一報は遅すぎではないか」と感じた。その後詳しい情報に触れて、同社の事情や立場もある程度は理解はできたものの、それでも同社が情報漏洩の可能性を確認した5月13日を起点に公表を決めたのは遅すぎると考えた。その前に公表できるタイミングが、本当になかったのか。 読者の方々は、同じ日に別の情報漏洩事故が公表されていたのをご存じだろうか。電子部品などを手掛ける双葉電子工業の子会社、フタバ産業(同名の自動車部品メーカーとは無関係)が、オンライン
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