古文書を読み、地域の歴史を学んでいる「古文書に親しむ会」が先日、横浜市歴史博物館に保管されている古文書「北見和夫家文書」を史料集として編集し、発行した。 同会は2004年に結成。上大岡東在住で神奈川大学教授の田上繁さん(=今号人物風土記)が講師を務め、さわやか港南を会場に歴史に興味のある港南区、戸塚区、磯子区の住民が月に1度集まり、様々な古文書を読み進めている。今回発行した資料集はその活動の集大成として08年から取り掛かっていたもので、田上さんのほか、9人の会員が執筆し、300ページ超に及ぶ大作だ。 レイアウトについても内容に証拠性を持たせるため古文書の写真を入れ、翻刻と読み下し文、さらに現代語訳も併せて掲載することで、古文書の知識がなくとも内容を理解することができるようになっている。田上さんによると、このレイアウトの史料集は全国でも珍しいという。非売品だが、港南図書館や学校などに寄贈して