鎌倉市の景観重要建築物「旧村上邸」(西御門二)が、市民の文化活動や企業研修の場「鎌倉みらいラボ」として活用されることになった。財政負担を減らして保存活用しようと、建物を所有する市が歴史的建造物で初めて、運営する民間事業者に貸す形式を導入した。 自然の残る閑静な住宅街にある旧村上邸は、木造二階建て三百八十三平方メートルの主屋と、木造平屋の茶室から成る和風住宅で、一九三九(昭和十四)年以前に建てられた。主屋は能舞台も備える。九九年に市景観重要建築物に指定された。所有者の村上梅子さんは二〇一四年に亡くなり、土地と建物が一六年に市へ寄付された。 市は外観保全などの保存活用方針を定め、公募型プロポーザル方式で事業主体を「エンジョイワークス」(鎌倉市)などに決定。国の「SDGs未来都市」の補助金を活用して耐震化するなどし、二〇二九年までの定期賃貸借契約を同社と結んだ。
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