鯵の押寿しで知られる株式会社大船軒(市内岡本)は10月25日、本社駐車場で鯵祭を開催した。 当日会場では発売開始当時の掛け紙を復刻した鯵の押寿しの販売や鯵の切り落としパックの先着プレゼントを実施。開始前から会場には長蛇の列ができていた。 来場者らに見守られるなか、鯵の供養祭が初めて一般公開された。坂ノ下の御霊神社の神職らが鯵と同社製品を備えた祭壇の前で、神楽を奉納。同社の黒田裕代表取締役社長らが玉串を奉納し、供養を行った。 同社の看板商品、鯵の押寿司しは昨年、発売から100年を迎えた。これを受け、社史をまとめていた同社は2002年を最後に供養祭が途絶えていたことを知り、復活を決定した。 同社は「元々は幹部のみで行っていたため、自然消滅した行事。若い社員は知らなかったと思う。年間150万匹の鯵を使用するので、感謝を込めて、供養を続けていかなくては」と話している。