言葉は、特に母国語は、 言葉の持つニュアンスというか 語感が身体の芯まで染みていまして 日本語で「慈しみ」ときますと 直ぐに「慈しみ深い」とか 慈悲とか慈母とか慈愛とか 優しいイメージで捉えることが多いと思います。 では、英語圏でごく普通にこの「慈しみ」を 何と訳しているかと言えば それは"LOVE"です。 キリスト教が根底にあるからでしょうか。 慈しみは、サンスクリットでmaitrī, パーリ語ではmettāといいますが 相手の幸福を望む心の意であるとされます。 平たく言えば「優しい気持ち」です。 今日は友から便りが届きました。 ここでは具体的に書けませんが イジメを受けているというのです。 幼少時に両親を亡くした友は、 大変お世話になった方の法要の席で 心無い仕打ちにじっと耐えていました。 ところが、ついに堪忍袋の緒が切れて 切り言葉を吐いてしまったと 嘆くのでありました。 その場に居