少子化は子どもの価値が上がる時代 田中泰延氏(以下、田中):自己肯定感の問題は難しいですね。 幡野広志氏(以下、幡野):いや、すごいですね。 田中:今、幡野さんが「時代」っておっしゃったけど。時代にすごく関係してるもんですかね。 幡野:僕は大きいと思いますね。時代とか、兄弟間とか、兄弟の数とか。 田中:あぁ、なるほど。 幡野:ベビーブーム的なものがあったわけじゃないですか。あのときって、兄弟の数が6人とか7人とか、当たり前にいたわけであって。実は、親が全員に愛情をもって接することができなかった世代なんですよ。一番上のお兄ちゃんが一番下の子の面倒をみるんですよ。だから子どもはほっといても育つ、という時代を具現化した時代がそこの層なんですけど。最初はそこが始まりかなっていう気が。 田中:なるほど。 幡野:世代感はかなり大きいですね。 田中:一人っ子か二人兄弟っていうところだと、ちょっと自己肯定