秋葉原の加藤も一緒だけど、自己肯定力の低さとかが邪魔して、世間をひねくれた目でみてしまうようになって、他人と普通の話なんてできなかった 俺は悪くない、おまえが悪いおまえが悪い、と罵倒しながら、目的は罵倒ではなくて他人と会話をすることだった だから、低能先生は、話を振ると罵倒だけど答えてくれていたんだよね 俺はあいつが嫌いじゃなかった 多分クソニートなんだろうな、って思ってたけど 他人を罵倒することでしか世間とかかわっていけないかわいそうな奴なんだろうと思っていたけど だからこそ罵倒へのリプライであろうとも、自分を相手してくれる人間にはきちんと返事をしてくれる奴だった 低能先生がおかしくなったのは、その唯一の外界との接点である荒らしを奪われたことだったんだろう 端から見ると迷惑きわまりないが、あの罵詈雑言誹謗中傷は彼の唯一の外界と接するためのコミュニケーションだったのだ それを奪い取ったから