時を遡ること5万年前。人類発祥の地と呼ばれるアフリカ大陸。当然ですが、インターネットもなければ、電話もありません。それでもアフリカ東部と南部という3000 km以上離れた場所に住んでいた部族が交流していた。 そんな興味深い考古学の調査結果が出ています1,2)。 3000 kmというのは日本列島の長さに匹敵します。北海道と九州の人たちが電話も無しにコミュニケーションしていたと聞けば驚くでしょう。まぁ、日本の場合は間に海があるから例えが悪いですが。 それはさておき、5万年も前の人々の行動をどうやって考古学者は調べたのでしょうか。 タイムマシーンはもちろんありません。 古代の手紙が残っていたのでしょうか。 洞窟に壁画が残っていたのでしょうか。 そうではありません。 実は、ダチョウの卵を解析したのです。 アフリカでは古代からダチョウの卵の殻を様々な目的で使っていました。水を入れる器にしたり、装飾品