──サブカルを中心に社会問題までを幅広く分析するライター・稲田豊史が原作を務めるマンガ『ぼくたちの離婚』(集英社)が、3月18日に刊行される。これを記念して「月刊誌サイゾー」で連載中の「稲田豊史のオトメゴコロ乱読修行」から、「結婚・離婚」にまつわるテーマを選りすぐって無料公開します! 『妻が口をきいてくれません』(著:野原広子/集英社) 「胸糞が悪い」。コミックエッセイ『妻が口をきいてくれません』(集英社)の感想を一言で言うと、こうなる。単行本の帯キャッチは「離婚よりも、生き地獄」。なお、こちとら離婚経験のある40代男性だ(多くは語るまい)。 本作は、夫視点の章→妻視点の章→事の顛末章の順に、三部構成で展開する。 夫視点では、専業主婦の妻・美咲が突然口をきいてくれなくなって困惑する夫・誠の日々が綴られる。いくら理由を聞いても答えてくれず、コミュニケーションは2人の子どもを通してのみ。どんな