スーパーの鮮魚コーナーを 物色していた父が、 一匹八十円と書かれた蟹を見て 「虫より安いじゃねえか」と呟いた。 著者の実話を描いた私小説『夫のちんぽが入らない』。 その衝撃の関係性が口コミで瞬く間に広まり、 発売からいままでで13万部(2017年12月現在)に到達し異色のデビューとなった。 主婦こだまの満を持してのデビュー2作目「ここは、おしまいの地」は、 家族や職場、これまで経験してきた著者の半生を描く。 何もない“おしまいの地”に生まれた実家は空き巣に何度も入られ、訪問販売の餌食だったこと。 中学の卒業文集で「早死しそうな人」「秘密の多そうな人」ランキングで1位を獲得したこと。 引越し業者でさえ「これは最強っすね」と袖口で鼻を押さえながら言ってくる「臭すぎる新居」での夫との生活……。 生まれ持った気質なのか、 見事なまでに災難に巻き込まれる“おしまいの地”での出来事。 第34回「講談社
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