青年海外協力隊としての任期を終える直前、吉岡さんにとって運命的な出会いがあった。伝説の報道カメラマン、岡村昭彦氏(故人)。彼が放った一言は若き吉岡さんを打ちのめしたばかりか、生き方までも変えてしまう。 岡村昭彦さん(注)にね、「キミは報道写真を撮ってはいけない」って言われたんだ。頭ごなしにね。「先にテクニックを覚えてしまってるから」って。ショックだったね。頭をガーンって殴られた感じだった。だって、それじゃオレ、何のために写真の専門学校に行ったかわかんないじゃない。オレの生き方とか存在を全否定された感じがしたよね。 岡村さんは「報道写真は『撮る以前』が大事。被写体、撮る対象についての知識、見識や自分なりの見方がないと撮ってはいけない」って言うんだよ。その後も何回か会ったんだけど、その都度ボロクソ言われてね。でも一方でなにくそ!って気持ちもあった。「冗談じゃねえ! オレなりのやりかたでもできる
![第6回新聞記者・作家 吉岡逸夫さん-その2-二度目のエチオピアが人生を変えた|魂の仕事人|人材バンクネット](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e581b9cc46297fe5c88944c70bb8490da007941d/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fwww.jinzai-bank.net%2Fimages%2Fogimage.png)