David Walsh 2010年3月2日 ウォール・ストリート・ジャーナルは、月曜日に掲載した“二つの地震の物語”と題する論説記事で、土曜日にチリを襲った大地震の結果を、ハイチで起きた人災の大きさと比較している。 ハイチにおける、死と破壊の遥かに大きな規模に触れてから、同紙はチリにおける、こうした災害に対する、比較的高い水準の備えを称賛し、こう書いている。「しかし、そうした備えも、極貧で、まともな統治もないハイチとは対照的に、裕福な国であればこその、ぜいたくなのだ。チリは最近の十年間、独裁者アウグスト・ピノチェトの下で、1970年代に経験した自由市場改革によって、多大な恩恵を受けてきた。」 こういうものを目にすると一言言いたくなる。「嘘をつくなら、つじつまぐらいあわせろ」 ハイチ国民の生活の、恐ろしいほどの窮状は、何よりも、この小さな島が、一世紀も、アメリカによる直接支配の下にあり、時と