「だいにっほん」三部作と称される作品の第一作。 「おんたこ」という、明治に始まる近代の精神が、新自由主義を信奉する左翼とオタクの手によって徹底的に押し進められ席巻している近未来の日本が舞台である。 「おんたこ」とは、例えばこのように説明される。 第一党の癖にマイノリティを称する。それがおんたこの正義なのだ。それ以外の正義のあり方を知らないのだ。 P19 おんたこは明治維新あたりから既に旧にっほん、つまりかつての日本の水面下では発生していたのである。とはいえ明治の元勲即おんたこかというとそれは違うと思う。例えば伊藤博文などあからさまなロリペドであるもののおんたこではなかった、なぜなら天皇を「玉」と呼んだりして国家操作に自覚的な悪人だったから。また山県有朋など露骨な少女芸妓殺しペドであったと言われているが、でも別にロリやペド即おんたこというわけではない。つまりロリでなくとも、例えば明治の家父長