山林内にすみ、人や動物の血を吸う「ヤマビル」による被害が県内でも増えている。林業の現場では従事者が被害に遭い、作業に支障を来すケースも。ヤマビルが取り付くニホンジカやイノシシの増加に伴って生息域が拡大したとみられ、森林の荒廃や地球温暖化など環境の変化との関連も指摘されている。県は2013年度当初予算案に対策費315万円を初めて計上、生息数を減らすためのモデル事業に着手する。 県によると、森林組合などからの聞き取りで、日光市から塩谷町にかけてと鹿沼市から佐野市にかけての地域で生息域の拡大がみられた。シカのひづめなどに付着し、移動とともに生息域を広げている可能性がある。 鹿沼市で林業を営む斎藤正さんは「出血は1~2週間続く。長靴の隙間から入ってくるので防ぎようがない」と説明。ヤマビルに対する不快感によって「林業者の作業意欲だけでなく、中山間地域での生活意欲の減退にもつながりかねない」と危機
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く